タンポポに似た植物たち

こんにちは、タンポポ調査 九大事務局の満行知花です。

昨日、買い物中に「タンポポコーヒー」というものを発見したので、買いました。

思いのほか飲みやすく、香りも好きです。体にも優しい、らしい。

ただ、ひとつだけ、どうしても気になる事があります。

パッケージの写真。

「ノンカフェイン タンポポコーヒー」の文字の下に広がる黄色いお花畑の写真が、

明らかにタンポポではなく、ブタナという植物なのです。

きちんと、

※写真はイメージです。

と書かれていますが、

「ブタナの方が、タンポポよりもタンポポらしい」ということでしょうか・・・。

確かに、ブタナはパッと見るとタンポポそっくりな上、背が高いので他の緑に邪魔されず、

「一面黄色のタンポポ畑」のイメージに合うかもしれませんね。

タンポポ達、ブタナに負けるな！せめて、"タンポポコーヒー"では主役をもらえるよう、

写真映えする植物になろう！！

ところで、タンポポにそっくりな植物はいくつかありますね。

西日本タンポポ調査では、一緒に送られてくる花で判別できるので、

タンポポかどうか自信が無くても、遠慮なく送って下さって構いません。

(福岡事務局では、同定結果を知りたい方は、感想欄に書いていただければお知らせします)

ただ、せっかく送ったサンプルが無駄になってしまうのは残念なので、

今日はタンポポの見分け方について書いてみようと思います。

タンポポの特徴として重要なのは

「茎(花茎)が枝分かれしない。茎から葉も出ず、頂点に花がひとつあるだけ」

これで、似たような花でも判断できる気がします。

写真で比較しようと思ったのですが、肝心のブタナが今日は見つからなかったので、

絵心の無い私が精一杯書いた絵で、ご辛抱ください。

タンポポに似た植物として思いついた、ノゲシ、ブタナ、ジシバリは、どれも枝分かれしているので、

タンポポと見分けがつきそうです。

そして、タンポポの茎(花茎)は中が空洞になっていて、手で押すと簡単に潰れます。

ちなみに、茎をちぎると白い乳液が出ます。

ブタナはタンポポそっくりですが、茎が丈夫で、タンポポのように手で潰れません。

タンポポの花茎は中が空洞↓

そしてそして。7年以上タンポポと共に生きてきた今日、私はタンポポの重要な特徴を知りました。

タンポポの絵を描くのは簡単、ということです。

数分でタンポポを描き上げた後、ノゲシの絵に取り掛かってすぐに断念しかけました。

だんだん、こだわっていったせいもあるでしょうが・・・

ギザギザの上に一本棒を描いて、その頂点に黄色い丸を描くだけで、それっぽく見えるタンポポ。

体にやさしいノンカフェインコーヒーになるタンポポは、

実は、絵が苦手な人にも優しい植物だったのです。

チャンチャン